更年期障害の症状として、ほてりやのぼせといったいわゆるホットフラッシュを訴える人は多いようです。こうした症状は、更年期障害の症状の中でも血管運動神経系に分類されます。この更年期障害の血管運動神経系にはほかには、むくみ、発汗、動悸、息切れといった症状が含まれます。
ほてりやのぼせは、短い人で数秒、長い人では何分も続くことがあります。日に数回ほてりやのぼせを訴える人もいれば、週に1、2度という人もいます。症状は数年続くことが多く、中には5年以上に渡ってほてりやのぼせに悩む人も少なくありません。ほてりやのぼせと、他の更年期障害の症状を併発する人もいれば、ほてりだけしか現れない人もいます。
ほてりの起きる原因はまだ詳しくはわかっていませんが、更年期障害の他の症状同様、血中のホルモン量が変動することで自律神経のバランスが崩れるからということが考えられています。更年期障害で末梢血管をコントロールする神経に異常が出ると、不必要に皮膚表面の血管が拡張するために血流が増加し、そのことでほてりを感じるらしいのです。就寝中に起こると寝汗をかくこともあります。このことが睡眠障害を引き起こし、睡眠不足からいらいらしたり疲れやすくなる人もいます。
ほてりやのぼせを繰り返す人は、どういう状況で起きたかに注意を払うことで、症状を軽減することもできます。
引き金になりやすいものとしては、気温、室温の上昇、ホットコーヒー、アルコール、スパイスなど、体温の上昇に関係のあるものがよくあるようです。またストレスも引き金になることがあります。
ほてりが出始めたかな、と思った時に腹式呼吸で深呼吸をするとほてりが軽くなることがあります。軽い運動も症状の軽減につながります。一般には、漢方薬やアロマテラピーも効果があります。
こうしたことでもほてりやのぼせがなかなか解消せず、不快が続くようなら、一度かかりつけの医師や更年期障害に詳しい病院に相談してみましょう。
ホルモン補充療法(HRT)は更年期障害に効果がありますが、服用を始めてから一ヶ月以内にほてりが改善することが多いようです。しかし時には更年期障害のほてりと思っていたら、実は甲状腺や心臓の病気だった、ということもありますから、更年期障害の検査を受けておくことはとても大切です。更年期障害は誰にでも起こりうることですから、気を楽にして治療に取り組んでみましょう。